こんにちは、Azure Identity サポート チームの 竜 です。
本記事は、2022 年 10 月 13 日に米国の Azure Active Directory Identity Blog で公開された Announcing a New Azure AD, part of Microsoft Entra, region in Japan を意訳したものになります。
公共機関や民間企業がワークフローの改善、非効率性の低減、従業員の能力向上を目的としてクラウドの利用を拡大し続ける中、データの所在地やプライバシー、コンプライアンス、およびセキュリティに対する懸念が高まっています。Microsoft は、国や地域に特化した 50 以上の一連のサービスを通じて、すべての組織において、これらの懸念に対応することに取り組んでいます。
2022 年 10 月より日本の Microsoft のお客様が、日本国内の弊社基盤を通じて Microsoft Entra の一部である Azure Active Directory (Azure AD) の機能にアクセスできるようになったことを本日発表します。これにより、日本に拠点を置くお客様の Azure AD のデータを他のグローバル リージョンに保持していた仕組みが置き換わります。Azure AD は、月間アクティブ ユーザー数 5 億人以上、50 万人以上の顧客数、1 日の認証回数は 450 億回を誇り、世界中の組織や個人の主要なセキュリティおよびプライバシーの要件に対応することで、より多くのことを成し遂げるよう可能にします。ゼロ トラストのフレームワークを採用した Microsoft の ID およびアクセス管理ソリューションは、企業や個人が目標を達成するための安全なプラットフォームを提供します。
2022 年 10 月より、認証、コア ディレクトリ ストレージ、プレミアム機能ストレージが日本から利用できるようになり、すべての新規顧客が Azure AD のデータを日本に保存できるようになります。日本から発信される認証リクエストも、日本で処理され扱われることになります (詳細は、Azure Active Directory での日本の顧客のための顧客データ ストレージ をご覧ください)。これは、ヘルスケア、金融サービス、政府機関などの業界において特に重要であり、各国の規制要件を支援すると同時に、もう一段階の信頼性と柔軟性を提供することになります。
既存のお客様については、引き続き Azure AD のデータを現在の場所に保存します。今後、その Azure AD データを日本に移行するための計画を発表する予定です。日本での Azure AD データの保管は、現在、追加料金なしで提供されます。
今回の ID における日本リージョンの開設により、Microsoft は、拡大する顧客ベースの進化するプライバシー、障害回復力、および地域固有のデータ要件に対応するためのコミットメントを強化することになります。Microsoft は、既に 60 以上のデータセンター地域を発表しており、140 ヶ国以上で Azure を利用できるなど、他のクラウド プロバイダーよりも多くのリージョンを有しています。Azure は 100 以上の法令に対応し、どのクラウド サービス提供者よりも包括的なコンプライアンス対応を提供いたします。
今回のアップデートにより、日本のお客様のデジタル トランスフォーメーションのさらなる加速に貢献できることを期待しています。弊社は、信頼できるクラウドの原則とコンプライアンスにおけるリーダーシップに引き続き取り組み、世界中のすべてのお客様に、ご自身のアプリケーションのコンプライアンスを達成するために必要なセキュリティ基盤を提供いたします。
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