こんにちは、Azure Identity サポート チームの 竜 です。
本記事は、2022 年 12 月 1 日に米国の Azure Active Directory Identity Blog で公開された New Admin Center Unifies Azure AD with Other Identity and Access Products を意訳したものになります。
Microsoft の ID に関するビジョンは、従来の ID 管理を超えて、マルチクラウドやマルチプラットフォーム環境におけるすべての人、すべてのものへのアクセスを保護するツールセットをお客様に提供することです。今年初めには、Microsoft Entra と新しい Microsoft Entra 管理センターを発表し、このビジョンを大幅に前進させました。
Microsoft 365 および Azure Active Directory (Azure AD) のお客様を対象とした Entra 管理センターの段階的なロールアウトをお知らせします。今月から、多くのお客様の手元でも、Azure AD 管理センター (aad.portal.azure.com) に代わり、Microsoft 365 から entra.microsoft.com に自動的に遷移され始めるようになります。
Microsoft Entra の管理センターを知る
Microsoft Entra の管理センター は、以下のような Microsoft Entra の ID とアクセス ソリューションの全体像を可視化し管理機能を統合します。
Azure AD
30 万以上の組織で使用されているマルチクラウドの ID およびアクセス管理ソリューションで、人々をアプリケーション、デバイス、データに結び付け、組織を保護します。
Microsoft Entra Permissions Management
クラウド基盤のエンタイトルメント管理 (CIEM: Cloud Infrastructure Entitlement Management) ソリューションにより、マルチクラウド インフラ全体の権限リスクを発見し、修復し、監視することができます。
Microsoft Entra Verified ID
プライバシーを尊重した非中央集権的な ID 資格情報の作成、発行および検証を行う ID 検証ソリューションで、あらゆる人や物事に対して、より安全なやり取りを実現することができます。
Microsoft Entra ワークロード ID
アプリケーションやサービスなどのデジタル ワークロードの ID を管理し、保護することができます。リスクベースのポリシーと最小特権アクセスの実施により、クラウド リソースへのアクセスを制御します。
Microsoft Entra Identity Governance
オンプレミスおよびクラウド ベースのユーザー ディレクトリにまたがる完全なソリューションにより、運用を簡素化すること、規制要件を満たすこと、および複数の個別ソリューション (特定の個別事象を解消するための機能) を統合することを実現します。
2023 年には、Microsoft Entra 管理センターを通じて、さらに多くの機能が提供される予定です。
Azure AD はどうなるのでしょうか？
Microsoft Entra の管理センターから、Azure AD の管理タスクをすべて完了させることができます。Azure AD 管理センターにある機能は、すべて、Entra 管理センターの左パネル内の [Azure AD] タブから引き続き利用できます。また、Entra 管理センターにあるリンクから、Azure AD 管理センターに戻ることができます。
Azure AD は、Azure AD アプリケーション ギャラリー、多要素認証、パスワードレスなどご好評いただいている機能により、従業員、顧客、パートナーのアクセスを保護するための基本的なソリューションを提供し続けています。Microsoft は、2022 年に Gartner® Magic Quadrant™ for Access Management にて 6 年連続でリーダーに選ばれており、認証、回復性、条件付きアクセスの分野で 日々進化を続けて います。
Microsoft Entra 管理センターへの移行を準備する
管理画面に継続してアクセスできるよう、組織は必要に応じて、ファイアウォール ルールを更新する必要があります。
Microsoft Entra の管理センターは、本日より entra.microsoft.com で利用できますので、完全移行に向けてぜひご活用ください。
管理センター から、ご意見をお寄せいただけるのをお待ちしております。
Kristina Hotz, Principal Manager of Product Management
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