Azure AD Connect に関する FAQ

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Azure AD Connect (AADC) のお問い合わせが多いご質問について、Q&A 形式でおまとめいたしました。
既存のドキュメントではカバーされていない動作や質問について今後も適宜内容を拡充していきますので、ご参照いただければと思います。

Q. AADC の Active / Stand By (アクティブ / スタンバイ) の構成が行えるか?

A. いいえ。AADC はクラスター構成を実装していません。
AADC を同一フォレスト内で 2 台以上構成した場合でも各 AADC で死活監視を行う実装はありません。
冗長構成をご検討の場合はステージング モード機能をご利用ください。
詳細はこちら をご参照ください。

Q. AADC をインストールする際のネットワーク要件は?

A. Azure AD Connect サーバー - ウィルス対策ソフト除外項目 / 使用する通信ポート をご参照ください。

 

Q. AADC のバックアップ / リストア方法はありますか?

A. いいえ。AADC の構成情報については GUI 画面上から確認し、その情報を保存する方法のみとなります。1.5.4x.0 以降では異なるため、詳細は下記をご参照ください。
Azure AD Connect 設定の Export / Import
https://jpazureid.github.io/blog/azure-active-directory-connect/aadc-import-export-config/

Q. AADC のダウングレードはできますか?

A. いいえ。ダウングレードは出来ません。
アップグレード後に以前のバージョンに戻したいなどの場合には、一度 AADC をアンインストールし、お客様にて保持されているアップグレード前のインストール ファイルでインストール、構成し直す必要があります。

Q. Azure AD Connect の旧バージョンのインストール ファイルを提供して欲しい。

A. テクニカル サポートでは提供していません。

Q. AADC からの同期エラーの通知メールを受信した。受信者はどこで設定できるのか?

A. 同期処理での問題について、通知は 2 通りあります。
それぞれ通知メールの送信元が異なります。
Azure AD Connect Health Agent : azure-noreply@microsoft.com
同期エンジン : MSOnlineServicesTeam@MicrosoftOnline.com
各設定方法について、下記ドキュメントをご確認ください。

AADCH_alert (PDF)

SyncEngine_alert (PDF)

Q. AADC のサポート対応中のバージョン、サポート有効期間は?

A. 現時点でリリース済みのすべてのバージョンがサポート対象です。
2020 年 11 月より非推奨プロセスが開始されます。
詳細については下記記事をご参照ください。

Azure AD Connect アップグレード手順

Q. AADC をインストール時に既定で生成されるグループは?

A. 下記の 4 グループが生成されます。

  1. ADSyncAdmins
    本グループのメンバーは、Azure AD Connect 同期サービスマネージャーにおけるすべてのアクセス権を持ちます。
    インストール ウィザードを実行したユーザーは、既定でこのグループに追加されます。  
  2. ADSyncBrowsers
    このグループのメンバーは、WMI を使ったパスワードのリセット時にユーザーの情報を集める権限を持ちます。  
  3. ADSyncOperators
    このグループのメンバーは、Azure AD Connect 同期サービス マネージャーを操作する権限を持ちます。
    この操作には例えば次のようなものが含まれます。
  • 管理エージェントを実行する
  • 実行した結果(同期状況)の確認する
  • 実行履歴をファイルにエクスポートする
    なお、このグループのメンバーは ADSyncBrowsers グループに所属している必要があります。  
  1. ADSyncPasswordReset
    このグループのメンバーは、WMI を通して行われるパスワード管理のすべての操作ができる権限を持ちます。
    なお、このグループのメンバーは ADSyncBrowsers グループに所属している必要があります。

 

Q. AADC の同期間隔を変更する方法は?

A. 下記コマンドにて変更可能です。

Set-ADSyncScheduler -CustomizedSyncCycleInterval <任意の時間>  

例 (60 分に設定する場合)

Set-ADSyncScheduler -CustomizedSyncCycleInterval 00:60:00  

 
最も高頻度に同期を行う間隔として 30 分間隔となります。
CustomizedSyncCycleInterval での設定値が 30 分よりも低い数値 (10 分間隔などに) 設定された場合では、その設定値は無視され、30 分間隔で処理されます。

Q. AADC の定期同期を普段は停止しておき、運用の必要性が生じたタイミングだけ同期させても良いか?

A. 定期的な同期が維持されるようにしてください。
 
同期処理を長期間停止している前提で、改めて同期処理を開始しようとした際に、初回の Import 処理に時間がかかり且つ最終的に stopped-server-down で Import 処理が失敗する場合があります。
これは、数日間同期を行わない期間があった場合、処理されずに滞留していた情報があり、同期の再開時にまとめて処理されることに起因して AAD からの Delta Import 処理が AADC 内部で進まなくなる場合があるためです。
 
数日のような長期にわたって同期を行わないことは想定されていないため、定期的な同期を維持してください。
どうしても長期的な同期停止後に同期を再開する必要がある場合は、下記コマンドにて完全同期を実施してください。
 
今すぐ完全同期を開始する場合

Start-AdSyncSyncCycle Initial  

 
次回のスケジュール同期を完全同期として実行する場合

Set-ADSyncScheduler -NextSyncCyclePolicyType Initial

Q. 完全同期 (Start-ADSyncSyncCycle -PolicyType:Initial) の所要時間は?

A. オブジェクト内容、同期ルール内容、サーバースペック、ネットワーク パフォーマンスに依存して正確な値を算出することは出来ません。
参考値となりますが、オンプレミス Active Directory で 2 万ユーザーではドメイン コントローラー <=> Azure AD Connect では約 30 MB , Azure AD Connect <=> Azure AD では約 240 MB の通信が生じていることが確認出来、30 分程度の時間を要しました。 (オブジェクト自体は必要最低限の情報となり、そのサイズ自体も所要時間に影響を及ぼすものとなります)
弊社過去事例からは、同期対象のオブジェクト数が 2 万程度の場合、完全同期が完了するまでに 1 ~ 3 時間ほどを要し、10 万オブジェクトほどの場合はおおよそ 4 ~ 9 時間を要したことを確認しています。

Q. Synchronization Service Manager で Operations タブのみ表示されている (Connectors などが表示されない) 。

A. サインインしているユーザーが ADSyncBrowse / ADSyncOperator グループにのみ所属していることが原因となります 。
Synchronization Rules Editor でも操作は制限され、読み取り権限 (Add ボタンは表示されますが、保存不可) のみとなります。

Q. 同期対象 OU を個別に設定しているが、新規で OU を作成した場合には、同期対象となるのか?

A. 作成した OU の親 OU が同期対象か否かで変わります。
追加した OU の親 OU が同期対象であれば、新規で追加された OU も同期対象となり、逆に親 OU が同期対象外であれば、子 OU も同期対象外となります。
ルート OU 直下の OU も同様となり、ルート OU が親 OU となります。

Q. 同期対象 OU を個別に設定しているが、オンプレミス側で OU を移動した場合には、同期対象となるのか?

A. 同期対象の状態は維持されます。
例えば、親 OU / 子 OU 双方が同期対象状態となっている状態で、オンプレミス側で OU の配置を変更し、子 OU のみ非同期対象の OU 配下に移動した場合、子 OU の同期状態は維持されます。
解除する必要がある場合には、Azure AD Connect インストール ウィザードから個別に選択を解除する必要があります。

Q. Azure AD のみのクラウドユーザーをオンプレミス Active Directory に書き戻せないか?

A. クラウド ユーザーを書き戻す機能は実装していません。オンプレミス Active Directory 上で手動で作成し、ソフトマッチを行って同期ユーザーとしてご利用ください。

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